ヴォクシー70のエアコンパネル打ち換え
ヴォクシー70やノア70についているエアコンパネルのLEDを打ち換えしました。
液晶画面は広角のホワイトに変えたことでくっきり明るくなり、全体をアイスブルーに、そしてインジケーターランプもブルーに変えてかっこよくなりました。
車両から外した状態です赤丸2箇所の爪を外すと基板が出てきます。爪を外すとリングが取れます。
また、裏面の爪も細いマイナスドライバーなどで爪を外すとボタンと画面部分が取れますので、筆などで埃を落とした後、
アルコールを染み込ませたキッチンペーパーや綿棒などで掃除します。
中古で入手したエアコンパネルですが、ボタン部分は手垢で黒くなるほど汚く、ボタンの隙間には飲みこぼしたジュースなどがべたべたになって付いていました。
液晶画面の取り外し
ネジを外して爪を二か所外し、真上に引くとピンが抜けて液晶が取れます。
用意するLEDは全部で36個ですが、失敗しても良いように少し多めにしておきましょう。
LEDのサイズは3mm程度の物が良いのですが、夜間ポジション着ける前にインジケーターランプが光った時あまり明るいLEDを使うと眩しいので明るさはほどほどのほうが良いです。
純正では液晶バックライトが3030LED、それ以外は3528となります。
3528の場合3.5mm x 2.8mmなのですが海外で買う場合1210チップとインチ表記されている場合があります。
LEDのVFは赤・橙・黄が1.8~2.2V、白・青が3V~3.4程度です。緑は2.2~3.4V程度でかなり種類がありますが車で使われているのは大抵2Vになります。
ここで注意するべきことは2V系のLEDが付いているところは2V系のLEDに合わせて抵抗が付けられているので2V系のLEDを使い、3V系の所には3V系のLEDを使います。
2V系のところへ3Vを使って点灯する場合はOKですが、逆はやらないほうが無難です。
また、この液晶バックライトは2個直列についていますので別の色を混ぜて使わないようにします。
まとめ
赤、オレンジ、緑が付いている場所には赤、オレンジ、緑が使える。点灯する場合は3V系の白や青も使用可能。
青や白が付いている場所には3V系LEDを使う。電流が多く流れる事になるので2V系の色は使わないほうが良い。
レインボーや自己点滅型などICが内蔵されているLEDはエアコンパネルの回路の影響で、きちんと動作しない場合があります。
2V系 | 3V系 |
赤・オレンジ・アンバー・緑 | 白・青・ピンク・レインボー・※緑 |
※要VF確認
今回はこんな感じに決めました。
ハザードランプ:1個 レッド
助手席シーベルト警告灯:1個 レッド
液晶バックライト:10個 ホワイト6500~7000K
インジケーターランプ:6個 ブルー
>曇り止めインジケーターランプ:2個 アンバー
パネルカラー:16個 アイスブルー
アリーエクスプレスで
5色20個づつのセットが送料込みで250円ぐらいで買えますが、
アイスブルーは別売りです。
裏にはコネクタソケットなどがあってそのままでは平面になりませんので、バイスで平らになるように固定します。
上が3030チップ下が2835チップです。薄くて広角な2835チップが性能的にはオススメですが、側面に端子が無く薄いため、初めてやる方が半田コテで付けるには難しいです。
3528や3030が扱いやすいのです。
基板のマークとLEDの向きについて説明します。LEDにはアノード(+接続側)とカソード(−接続側)があります。
基本的には欠けている部分のある方がカソード(−接続側)です。基板に▲を横にしたようなマークがありますが、右側がカソードになります。
カソードとLEDの欠けてる側の向きが一致するように取付けてください。
半田コテを二本使ってチップLEDを外していきます。
この半田コテは20Wの電子部品用の物ですが、場合によっては基板表面がコーティングされていて、半田が溶けづらい場合があるので、そんな時は半田を少し盛ると取りやすくなります。
コテはなるべく二本使って下さい。一本で無理にやると加熱しすぎてパターンが剥がれたり、半田が溶ける前にパターンごと剥がしてしまったりする原因となります。
一気に全部外してしまいます。
チップを外したら半田吸い取り線などで古い半田を取り除き、片側のランドに半田を盛ります。
ピンセットでチップLEDを近づけながら盛った半田を溶かすと半田の張力で引っ張られてくっつきます。
反対側にも半田を溶かしつけて取付け完了です。
LEDは熱に弱いのでチップを付けたままコテを長時間当てるとダメになってしまいますので、素早く作業します。
最初にランドに練り半田を出していきます。量はこのぐらいで、熱を加えるとまとまるので練り半田の付け方はかなり適当でも大丈夫です。
となりとくっついても、はみ出ても大丈夫。
ピンセットでチップLEDを載せていきます。これも曲がっていても熱を加えた時に半田の張力で位置が修正されるので、気にせず適当に載せていきます。
一番細いノズルで付けていきます。
温度設定は230°cの風量が2ぐらいでちょうどいいです。
練り半田が溶けるとグレーから銀色に変わります。
はみ出てても綺麗にまとまるし、位置もある程度自動で修正されますが、ピンセットやツールで位置修正もできます。
取付け完了です。浮いている部分や曲がっている部分があれば修正します。
車両に取り付ける前にチップLEDをすべて点灯確認します。車両に取付けてLEDが点灯しない場所があると面倒なので、SMDテスターやLEDテスター等で確認します。
最後に車両に付けてインジケーターランプやボタンの動作確認して完了です。